インゴットの脆化処理に欠かせない水素処理炉を増設!

中国工場の設備紹介です!

ネオジム焼結磁石を製造する工程の中で、                          水素を使用しインゴットを粉砕する工程があります。

材料であるネオジムを約3割、鉄を約6割、ボロンを含む添加原料を約1割          それぞれ【配合】した後、約1500℃に達するストリップキャスト炉(SC炉)で       原料を【溶解】します。

【溶解】された原材料を水冷回転ロールに流し込み、                        急冷却しする事で写真左の様な 0.15mm~0.35mm厚のチップ状の               インゴットが出来上がります。                                  チップ上のインゴットを製造する工程が、【溶解】になります。

【溶解】の次工程で【粉砕】を行います。この時に使用するのが、水素炉です。                                粉砕工程は、粗粉砕と微粉砕に分かれており、                             水素を使用しインゴットを脆くする水素脆性により、                  板状だったインゴットを粒径0.5~1.0mmのサイズに粗粉砕する工程を行います。     この工程で必須な設備である水素炉を増設しました。

【粗粉砕】したインゴットをさらにジェットミルによりガスを吹き付け          粗粉砕の粉を互いに衝突させ粒径を4~5μmへ【微粉砕】します。                 微粉砕の工程を経た後、更に粒径サイズの差を均一になるように                  【混合】【成型】を行う事で、                                     ネオジム焼結磁石の母材が出来上がります。

今回、の増設で1度に1.8トン処理が出来る大型水素炉を2023年8月に                 4台導入しました。                                  

第1期計画として、外注委託も合わせ                              年間7,000トンの水素処理が可能になります。                           第2期では、年間12,000トン処理を可能にするため、                             更に水素炉を追加導入する事も検討しています。

これからも弊社のチャレンジは続いてまいりますので、どうぞご期待下さい。