フェライト磁石は、主原料として酸化鉄および副原料として炭酸ストロンチウムや炭酸バリウムを使用するセラミックス磁石で、やはり粉末冶金法で製造します。
フェライト磁石は、他の磁石と比較してもコストパフォーマンスの点では最も優れています。また、セラミックスであるため化学的に安定していて錆とは無縁であるという利点があります。 Ｂｒの温度変化が比較的大きいので、温度環境を考慮した設計が必要です。また、 Ｈｃｊの温度変化は希土類磁石等の金属磁石とは逆であるため、低温での減磁についても十分注意が必要になってきます。
リング形、セグメント形など顧客の必要とする製品を弊社の国内外ネットワークを存分に活用し供給いたします。金型は驚くほど安いコストで製作できます。
フェライト磁石 特性データ（材質特性データ）
※以下の製品データは参考例です
|
材質名 |
残留磁束密度（Bｒ） |
保磁力（Hcb) |
保磁力（Hcj) |
最大エネルギー積（(BH)max） |
||||
|
KGs |
T |
kOe |
kA/m |
kOe |
kA/m |
MGOe |
kJ/m3 |
|
|
2.2 |
0.22 |
1.8 |
148 |
– |
– |
1.0 |
8.0 |
|
|
乾式異方性 |
3.7 |
0.37 |
2.8 |
224 |
3.0 |
240 |
3.2 |
25.6 |
|
湿式異方性 |
4.1 |
0.405 |
3.62 |
288 |
4.06 |
323 |
3.7 |
29.5 |
|
4.0 |
0.4 |
3.1 |
247 |
3.15 |
251 |
3.75 |
29.8 |
|
|
4.0 |
0.40 |
2.8 |
224 |
2.85 |
228 |
4.0 |
31.8 |
|
|
4.2 |
0.42 |
2.96 |
235 |
3.02 |
240 |
4.2 |
33.4 |
|
|
4.2 |
0.42 |
3.8 |
3.03 |
4.0 |
319 |
4.2 |
33.4 |
|
フェライト磁石 減磁曲線グラフ
フェライト磁石物理特性
シリーズ名 | 温度係数 | 密度 | キューリー温度 | ヴィッカーズ | ＊使用温度 | |
（20℃～Tw） | （D) | （Tc) | 硬度（HV) | （℃） | ||
-％/℃ | ｇ/m3 | ℃ |
|
| ||
αBr | αH |
|
|
|
| |
湿式異方性 | 0.2 | 0.2～0.5 | 4.5～5.1 | 460 | 530 | – |
フェライト磁石 製造プロセス
- 1. 配 合
- 2. 仮 焼
- 3. 微粉砕
- 4. 磁場中成形
- 5. 焼 結
- 6. 加 工
- 7. 着 磁
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