磁石とヨーク
よくホワイトボードなどにくっ付いている、 丸形状でカラフルなプラスチック、鉄、磁石の順番で一体になっている 製品を一度は見た事があるかと思います。
このプラスチック、鉄、磁石が一体になっている製品の 鉄をヨーク(継鉄)と呼び、 実はこのヨークは磁石を保護する目的ではなく、 吸着力を上げる目的で使用しているのです。
ヨークを使用する事で、磁石単体で使用する時と比べ 3倍程度、吸着力が強くなります。
*ヨーク(継鉄):磁気回路(磁束が流れる道)を制御する際に使用する鉄の事。 一般的に磁性体(磁力を通す物)である事が必須で、アルミや銅などの非磁性体は適していません。
磁石単体で使用した場合、 磁石に流れる磁束が大気中(様々な方向)へ飛んでしまいます。 この事は磁石に流れる磁束を外に逃がしてしまい 磁束を活用しきれていないのです。
そこで鉄などを用いて磁石を覆う事で磁気回路(磁束が流れる道)を構成させます。 ヨークを用いてN極⇒磁性体⇒S極と磁気回路を構成させる事で 磁束を逃がす事なく活用できるのです。
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