希土類磁石とは

希土類とは

希土類と言われると普段聞きなれないと思います。ですが、レアアースというと耳にした事はあるのではないでしょうか。希土類とレアアースは呼び方が違うだけで同じ資源です。希土類レアアース)は17の種類があり、実は私たちの生活に欠かせない材料として使用されている資源です。

弊社が製造しているネオジム磁石はもちろん、パソコンやテレビ画面の研磨剤やLEDの発光材料など実は身近な物に使用されています。
この希土類(レアアース)が無くなると世の中にある便利な機械はたちまち生産が行えなくなってしまう程、生活と密接なのです。

ネオジム磁石とは(リンク)

 レアアースと言われると貴重な金属と勘違いされがちですが、一部を除く希土類(レアアース)は希少ではありません。                             希土類(レアアース)は軽希土類、重希土類と分けられます。              この軽希土類は世界各国で採掘が出来るのです。                    しかし、重希土類が希少な元素であり、中国が全世界の埋蔵量の約40%、         生産が90%と占めています。                             特に重希土類に関しては中国が大きな影響力を持っているのです。

中国が影響力を持つ背景には埋蔵量の多さの他に、                   生産と輸出は国を挙げての国策として行い、                      加えて採掘した原料から希土類(レアアース)を抽出する技術は非常に難しく、       この技術が中国は群を抜いているのです。                       これらの背景によって希土類(レアアース)に大きな影響力を及ぼすレアアース大国となりました。

希土類(レアアース)は中国の政治的交渉材料として使用されるので、日々価格が変動します。                                        この様に各種レアアース価格が変動する事で、レアアースを主原料としている製品も同様に価格が変動するのです。

希土類磁石

希土類磁石とはその名の通り希土類(レアアース)を原料とした磁石の事を指します。
種類は2種類あり、ネオジム磁石とサマコバ磁石。
大きな特徴は、強い磁力と高い保磁力を持っている点です。

ネオジム磁石

3種類の希土類(レアアース)含んでおり、ネオジム(Nd)、ジスプロシウム(Dy)テルビウム(Tb)

ネオジム(Nd)の最たる使用用途は、その名の通りネオジム磁石の主原料とし使用されます。
ジスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)をネオジム磁石に添加する事で耐熱性を上げる役割を担います。

ジスプロシウム(Dy)は蛍光塗料の原料としても使用されます。
この2種類の希土類(レアアース)は高価な原料となっており、               近年では電機自動車のモータ用途で注目を浴び需要も伸びているのです。          この事から原料価格も上昇し、入手困難になっていくでしょう。             ですが、弊社は原料の安定調達の基盤を築きました。

詳しくはこちらから(工場紹介ページの(SCM)グループへリンク

サマコバ磁石

サマリウム(Sm)、コバルト(Co)この2種類が含まれています。
特にコバルト(Co)自体が強磁性体ですので、サマコバ磁石の強い磁力の源となっています。(ネオジム磁石よりは劣る)
コバルトは重希土類の中でも埋蔵量が少なく、高価な原料となっています。
その為、サマコバ磁石は高価な磁石なのです。

これら希土類磁石は従来主流であったフェライト磁石に変わり、各分野で使用される磁石の主流となったのです。

永久磁石の解説

本日の原材料価格 【12-3

2024/12/03
[元/kg]
  • プラセオネオジ(Pr-Nd)
    508.5
    ジスプロシウム(Dy)
    2145
    テルビウム(Tb)
    7275
    プラセオネオジ(Pr-Nd)
  • 原材料価格について
    本日は前日から変動はありません
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